作曲のやり方を、dtmを活用しながら説明いたします。

作曲のやり方(dtm)

作曲のやり方:楽想を得る|着想する

毎週、木曜日に、庭園や動物園が入っている、
公園に行くのですが、
ある日、帰ろうとして
公園を出たときに、
フルートの旋律の楽想を
小楽節の大きさで得ました。

これをFinaleに入力します。

ここを押して、楽想を聴く

この楽想を育てていくと、
どうやら、テーマの旋律となっているようで、
しばらくすると、大楽節が出来上がります。

再び、Finaleを開き、小節を4小節追加し、後半の
小楽節を入力します。

ここを押して、大楽節を聴く

これに付き合っていると、
2部形式まで育っていって、
ひとかたまりのメロディーができました。
Finaleで、さらに8小節を追加します。

ここを押して、二部形式のメロディーを聴く

作曲のやり方:伴奏を制作する

このフルートの旋律に、
バイオリンⅠ、バイオリンⅡ、ビオラ、チェロの編成で、
弦楽四重奏(弦楽合奏)の伴奏をつけました。

ハーモニーに、順次進行の動きをつけて、
おだやかな印象が与えられています。

ここを押して、伴奏付きの旋律を聴く

作曲のやり方:タイトルを決める

旋律の背景で、
風に揺さぶられている、木々の葉などが
浮かんできて、
「グリーン・タイム」というタイトルにしました。

作曲のやり方:構成の見直しをする

大楽節が2つ、二部形式で完成しましたが、
まだ、作品としては、もの足りないので、
さらに、もう2つ、大楽節を作ります。

繰り返しが続きますが、伴奏や音量の変化で、
飽きない工夫をします。

ここを押して、旋律の続きを聴く

作曲のやり方:形式は、複合三部形式

最後に、冒頭の2部形式を繰り返し、
複合三部形式となり、
とりあえずは、まとまりました。

作曲のやり方:オーケストレーション

これを、オーケストレーションします。

まずは、メロディー、旋律の順番を決めます。

前奏→前半→中間→後半→後奏

フルート→オーボエ→いろいろ→クラリネット→バスーン

オーケストレーション・フルートのソロ

Finaleに入力した、フルートの旋律を、
midi形式でエクスポートします。

それから、dtmソフトである、Cubaseに
インポートします。

インストルメント・トラックを作成し、
Kontaktを立ち上げ、
Vienna Symphonic Libraryの
フルートのレガート奏法を、読み込みます。

レガートの音色は、midiデータのつなぎ目が重なっていないと、
レガートにならないので、注意が必要です。

ここを押して、レガートではないフルートの旋律を聴く

midiデータの切れ目を重ね合わせると、
レガート奏法となります。

ここを押して、レガートのフルートの旋律を聴く

オーケストレーション:木管楽器

中間部の後半は、いろいろな楽器がなるのですが、
ここでは、トランペットにしてあります。

ここを押して、全体の旋律を聴く

オーケストレーション:前奏

前奏は、バイオリンⅠ、バイオリンⅡ、ビオラ、チェロのロングトーン、
それからハープの律動からなります。

ここを押して、前奏を聴く

オーケストレーション:前半・フルートの旋律

弦楽器とハープの伴奏に、
フルートの旋律が出てきます。

旋律と伴奏の音域が、かぶらないように
工夫します。

ここを押して、前半を聴く

オーケストレーション:中間-1・オーボエの旋律

いったん、オーボエのソロと、フルートのトレモロ、
ハープのみに落ち着き、クライマックスとのつなぎの
準備をします。

ビオラ→トロンボーン1→トロンボーン2

のGに音が集中していき、

ホルンのGのオクターブが現れます。

ここを押して、中間部の前を聴く

オーケストレーション:中間-2・テュッティ

打楽器以外の楽器が、すべて奏されます。

違和感のあるハーモニーがありますが、
後日、訂正します。

ここを押して、中間部の後を聴く

ホルンのGの律動をひらめき、
太陽が立ち昇る心象を得ます。

タイトルの変更

霧や朝日、海が、音楽から
心象を得ますので、タイトルを
あさひ、に変えます。

オーケストレーション:後半・クラリネット

後半は、クラリネットの旋律です。

弦楽器も、音を少し上げて、前半と印象を
少し変えています。

ここを押して、後半を聴く

オーケストレーション:後奏・バスーン(ファゴット)

後奏は、ファゴットの旋律です。

ホルンの断片と、弦楽器のトレモロを背景に
ファゴットがリフレインします。

ここを押して、後奏を聴く

dtm:Kontakt・音源の立ち上げ

前奏は、ハープ・バイオリンI・II、ビオラ、チェロ、コントラバスを
使うので、各トラックに奏法を立ち上げ、音色を割り当てます。

ここを押して、前奏を聴く

dtm オーケストレーション 前半

フルートの旋律が導入されます。
レガート奏法専用の音色があるので、
それを読み込んでいます。

ここを押して、前半を聴く

dtm オーケストレーション 中間の前半

中間部の前半です。オーボエのソロとなります。
その背後で、フルートのトレモロをしたり、
Gの音を重ねていき、
クライマックスの準備をします。

ここを押して、中間の前半を聴く

dtm オーケストレーション 中間の後半

中間部の後半です。木管楽器のソロはいったん止まり、
テュッティになり、
木管楽器、金管楽器、弦楽器のすべての楽器が登場します。

役割は、5つあり、以下の通りです。

・持続
ホルン
トロンボーン
ビオラ

・バス
チューバ
コントラバス
チェロ
ファゴット

・メロディー
バイオリン12
トランペット

・トレモロによるハーモニー
フルート
オーボエ
クラリネット

・その他
ハープ

ここを押して、中間の後半を聴く

dtm オーケストレーション 後半

後半は、クラリネットのソロになります。

前半と同じように、弦楽器とハープの伴奏を背景に、
旋律を奏します。

ここを押して、後半を聴く

dtm オーケストレーション 後奏

後奏は、ファゴットのソロです。

ホルンの律動を伴いながら、
旋律の後半をリフレインします。

ここを押して、後奏を聴く

ステージ ポジショニング

ホールのどこから音が鳴るのか、設定します。

楽器ごとに、位置を決められます。

フルートを選ぶと、少し左の位置から音が鳴ります。

リバーブ

最後にリバーブを自然にかけます。

完成

これで、完成です。

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